「参考にさせていただきます」や「参考にしてください」は一般的に使われているビジネス用語です。
しかし!実は、上司や目上の人に対して
「参考に~」を用いるのはNGです!
これを聞いて、実際に使っていたという人がほとんどではないでしょうか?
このような言葉を使うシーンは、例えば上司から的確なアドバイスをいただいた時や補足事項として確認しておくような時の返事として用いる事が多いですね。
こういった場合に「参考に~」が失礼になる表現なのであれば、正しい表現はなんでしょうか。
本稿では正しい表現、言葉遣いについてご説明いたします!
「参考に~」の正しい表現

結論から言うと、目上の人に対する「参考に~」の言い換えは
「勉強に~」が正しい表現になります。
「参考に~」の意味
参考にという言葉には、他人の意見やほかの事例を引き合わせてみて、自分の判断を決定づける材料にするという意味になります。
要は、自分の意志は決まっている状況において、あなたのアドバイスは聞いておくぐらいにしておくといったようなニュアンスが近いです。
悪い言い方をすれば、「足し程度」です。
この意味を理解したうえで、あなたが上司の立場だった場合を想像してみてください。
質問を聞いてきた部下に対して、丁寧に教えてあげた結果「参考程度に聞いておいてあげる」と言われたらどうですか?
普段上司に対して「参考にさせていただきます!」を連発して利用しているというのはこれだけ失礼な発言をしてしまっているという事になります。
「勉強に~」の意味
このような場合において正しい表現は「勉強になります」です。
「勉強」という言葉には、「参考」よりもへりくだった「学ぶ」や「経験させていただく」のような意味になります。
ニュアンスとしても、上司から教えていただいたことに対して、敬意を示した表現として印象を与えることができます。
もしくは、「学ばせて~」と表現することによって、より謙虚な姿勢を表現することができます。
例文
参考
「先日は貴重なアドバイスをいただき、大変勉強になりました。」
「この研修期間で色々な事を、学ばせていただきありがとうございました。」
「先日ご教授いただいた教材、大変勉強になりました。」
まとめ

以上、ビジネスマナーの正しい表現については理解できましたでしょうか。
確かに、それぞれの意味を理解してみると「参考になります」は参考程度かよ!と思われても無理ないですね。。。
あまり知られていないビジネスマナーではありますが、常識として知らないでは済まされない場合もありますので、以後気を付けていきましょう。