不動産オーナーなら誰しもが経験したことがある、入居者からの家賃交渉。
家賃を下げるという事は、オーナーにとって収入が減るという事と同じなので極力下げたくないというのが本音です。
今回は不動産オーナーが家賃交渉に応じたくない2つの理由について解説いたします。
本稿はこんな方におすすめ
- 家賃交渉は迷惑?
不動産オーナーが入居者からの家賃交渉に応じたくない2つの理由
不動産のオーナーが入居者からの家賃交渉に応じたくない理由として、2つ挙げられます。
家賃交渉に応じたくない2つの理由
- オーナーの収入が減るから
- 物件の売買価格が下がるから
オーナーの収入が減るから
不動産オーナーは入居者からの家賃が収入源となるため、家賃を下げるという事は毎月の収入が減るという事になります。
物件を購入して入居者がつくことで始めて家賃収入として収入が入ってくるのが不動産投資のしくみです。
しかし、建物の劣化や周りとの家賃相場を比較した際に今後も同じ家賃で入居者を住まわせるということは難しくなってきます。
入居者にとっても今の家賃より少しでも安くなるのであれば交渉したいという気持ちはあるでしょう。
家賃交渉に応じず入居者が退出してしまうことになれば、オーナーの収入は0になってしまいます。
そのため入居者との交渉は慎重に行わなければなりません。
物件の売買価格が下がるから
不動産オーナーが物件を手放す際には、物件の売り主を探さなければなりません。
入居者が付いている状況であれば、物件の購入者は殆どが不動産投資家となるためオーナーチェンジという形で物件を渡します。
不動産投資家は物件の利回りを重視して購入を判断するため、家賃が下がる事によって物件自体の利回りが下がってしまいます。
家賃を下げることは収入が減る事だけでなく、売買時にも影響してしまうので極力家賃は下げたくないというのがオーナーの本音です。
家賃交渉の際の対策とは
ただこれらの理由より家賃交渉に応じず入居者が退去してしまうと、収入自体が0になってしまい新しい入居者を探すための広告費や不動産業者への仲介手数料、お部屋のリフォーム代がかかってしまいます。
そのため家賃交渉には応じない代わりに、別の提案をするのが望ましいでしょう。
現在の入居者から家賃交渉があった場合には、更新料を無料にしたり無料Wi-Fiを提供するなどの付加価値を提供します。
また、これから入居を考えている方から家賃交渉依頼があった際には、1ヵ月間のフリーレントを提案することによって家賃を下げることなく入居者を獲得することができます。
まとめ
不動産オーナーは極力入居者との関係を良好に保っておく必要があります。
何度も入退を繰り返されてしまえば、金銭面だけでなく時間もかかってしまう分負担が重なってしまいます。
家賃交渉には全面的に否定するのではなく、入居者への付加価値を提案する形で話を進めるように意識しましょう。